敷金はいつ払うの?支払い時期や何回支払うか知っておこう

敷金はいつ払うの?支払い時期や何回支払うか知っておこう

敷金って、よく聞きますよね。
でも、敷金はいつ払うのでしょうか?

敷金について、こんなご質問をいただきました。

 

お部屋探しをしています。
敷金は、どのタイミングで支払うものですか?
お金の用意を事前にしたいので知りたいです。

春から社会人になります。
敷金が必要なことは分かっていますが、
これって更新するときも必要なんですか?
貯金があまりないので、何回も支払えません。

 

初期費用は、一度に多くのお金を支払うので、
しっかり確認してお部屋探しした方が良いですね。

今回のお悩みを整理すると、こんな感じです。

 

・お金の用意が必要なので、敷金をいつ払うか知りたい
・敷金は何度も支払う必要あるの?
・敷金って何?
⇒ 敷金をいつ払うかなど、敷金について知りたい

 

こちらに関しての回答は、

敷金は契約時の1回だけ支払う
です。

早速説明していきます。

 

◆この記事を書いているのは…

■大阪府出身・東京都在住
■不動産売買(土地・建物)営業:約4年
■賃貸不動産営業・管理     :約8年
今までで500組以上の方々の

お部屋探しをお手伝いしてきました。
入居対応(騒音など)も行っています。

自分の部屋探しの経験も踏まえて解説!

 

【敷金はいつ払うの?】敷金とは?

 

 『 敷金とは? 』

敷金って、よく聞くと思いますが、
何のお金でしょうか?

お部屋を修理する費用・・?

敷金難しい言葉で、こんな風に書かれています。
※難しく書いていますが、後で分かりやすい例があります

 

【敷金とは】
「いかなる名目によるかを問わず、賃料債務その他の賃貸借に基づいて生ずる賃借人の賃貸人に対する金銭の給付を目的とする債務を担保する目的で、賃借人が賃貸人に交付する金銭」

 

「賃料債務」は「家賃の支払い」ですね。

「その他の賃貸借に基づいて生ずる賃借人の賃貸人に対する
金銭の給付を目的とする債務」はどうでしょうか。

簡単に言いますと、例えばお部屋の貸し借りで、
借りている人が、何か設備を故意や過失で壊してしまった場合に、
オーナーに、お金を支払わなければならない義務のことです。

万が一、支払わなかった場合の担保として、
借りている人が、オーナーに敷金を支払っています。

 

 『 分かりやすい例 』

すごく難しい言葉…

分かりやすく例を出しますね!

敷金の分かりやすい例

 

これはあくまで一例ですが、こういう感じです。

他にも、家賃を滞納している際に、
最終的に敷金から精算したりします。

 

 『 何に使われるお金? 』

敷金って何の費用に使われるんですか?!

お部屋のクリーニング費用や
家賃の滞納ですね!

敷金は、借りている人の債務があれば、
その費用が差し引かれます。
債務とは、例えば家賃の滞納です。

よく聞くものは、お部屋の原状回復費用ですね!

 

 

原状回復とは、クリーニング費用や、
入居者の故意・過失または通常の
使用方法に反する使用などによって生じた、
住宅の損耗やキズ等の修復のことです。

例えば、壁にクギを打ち付けて穴を開けた場合は、
借りている人の負担となります。

この負担する費用が、敷金から差し引かれます。

 

 『 敷金は返ってくる? 』

敷金って退去するときに
返ってくるお金なんですか?

債務の清算が終わって
残ったものは返金されます!

お部屋の原状回復や家賃の滞納等の、
借主の債務があれば、
それらを清算した後に返還されます。

つまり出て行くときに、部屋の状態を確認し、
壊れている所があって、
それが入居している人のせいであれば、
敷金から費用を出します。

他に家賃の滞納があれば、
さらに敷金から、お金を出します。

他に、入居している人が支払うべき費用が無ければ、
残った分の敷金は返ってきます。

 

【敷金はいつ払うの?】2020.4からの民法改正について

 

2020年4月の民法改正で、
この敷金について変更点があります!

実は、2020年の4月から民法が改正されました。
その改正される内容に敷金の部分もあります。

今までと何が変わったんですか?!

実は、今までは賃貸借契約における敷金に関して、
明文化されていませんでした。
つまり、敷金に関して何も書かれていなかったのです。

今までは、何も書かれていなかったので、
不動産の取引の慣習などで、やり取りされていました。

その今までのやり方が、
しっかりと記載されるようになったということです。

つまり、今までのやり方から何も変わりません。

 

敷金はいつ払うの?

 

 『 敷金はいつ払うの? 』

なるほど、大体分かりました
では、敷金はいつ払うんですか?

敷金は契約時に払います

 

敷金は、礼金などと同じで、初期費用の中の1項目です。

初期費用は、契約時に払うものなので、
敷金も契約時に払うこととなります。

 

契約時って言葉も良く聞くけど
「この部屋に住みたい」って
決めたときのこと?

契約時というのは、その名の通り、
契約のときです。

入居までの簡単な流れはこうです。

 

入居までの簡単な流れ

 

この流れの中の④の部分で、
契約金(初期費用)の支払いがあります。

①申込してから、②の審査完了が、
だいたい1週間くらいです。

その後、③④と進みますので、
申込から7日~10日後くらいで、
敷金の支払いがあります。

 

 

 『 敷金は更新時にも支払う? 』

敷金って更新のときにも必要?

必要ありません!
最初の1回だけです!

 

敷金は、更新時に再度支払う必要はありません。
最初の契約時の、1回のみとなります。

ただ、初期費用の中でも、
火災保険などは、契約年数で契約しているので、
更新時に支払いが必要になります。

 

【敷金はいつ払う?】敷金の注意点

 

敷金について注意点があります!
それはオーナーが変更になった場合です

オーナーの変更?

 

今、お住まいの賃貸物件も、
所有者(オーナー)がいます。

そして、不動産は売買できるものですので、
オーナーが、誰かに売却することもできます。

もし、オーナーが変わった場合
預けた敷金はどうなるのでしょうか?

旧オーナーから新オーナーへ、
売買が成立して、オーナーが変わった場合は、
新しいオーナーが契約を引き継ぎます。

つまり、預けた敷金も引き継ぎされる為
この場合は特に心配しなくて大丈夫です。

重要なのは次です。

例えば、その物件のオーナーが、
借りているお金を返せなくなり、
その物件が競売にかかり、
新しい所有者に変わったとしましょう。

この場合は、敷金は引き継がれません。

もっと言うと、新しい所有者が、
「建物壊すので出て行ってくれ」と言ってきたら、
出ていかなければなりません。

このようなケースも稀にありますので、
重要事項説明の際に、
しっかりと登記簿の内容を確認しましょう!

 

【敷金はいつ払う?】まとめ

敷金についてまとめです。

 

【敷金について】
■敷金はいつ払う?
⇒契約時
■敷金は更新時にも必要?
⇒契約時の1回のみ

 

お部屋探しの知識を増やして、
良いお部屋に出会いましょう!