シェアハウスとは?現役の不動産営業マンが解説

シェアハウスとは?現役の不動産営業マンが解説

シェアハウスを検討する方が増えてきました。
お部屋探しの選択肢のうちの1つです。
シェアハウスについて、こんなご相談を受けました。

 

シェアハウスって良く聞くけど、
そもそもシェアハウスとは?

ずっと住むつもりはないですが、
今はお金が無いので 初期費用の安い
シェアハウスを考えています。
シェアハウスのデメリットを知りたいです

 

シェアハウスにも色々なウワサがあります。
ウワサは果たして本当なのでしょうか。

今回のお悩みを整理すると、こんな感じです。

 

・シェアハウスについてもって知りたい
・シェアハウスの評判を知りたい
⇒シェアハウスのメリット・デメリットを知りたい

 

こちらのお悩みに対しての答えは
『安いけど、人によってはストレスが溜まる』です。

早速説明していきます。

 

◆この記事を書いているのは…

■大阪府出身・東京都在住
■不動産売買(土地・建物)営業:約4年
■賃貸不動産営業・管理     :約7年
今までで500組以上の方々の

お部屋探しをお手伝いしてきました。
自分の部屋探しの経験も踏まえて解説!

 

シェアハウスとは?

 

 『 シェアハウスとは? 』

シェアハウスって良く聞くけど
どういうものなの?

何人かで共有して暮らす
賃貸住宅ですね!

シェアハウスとは、親族ではない複数人で
共有して暮らす賃貸住宅のことです。

若い方を中心にかなり広がっている形態ですね。

お部屋は自分の個室があり、
入居者全員が利用できるリビングやキッチン、
浴室やトイレがあります。

 

へー、寮みたいですね!

仰る通り!このようなタイプは
実は昔からありました!

シェアタイプは以前からありました。

昔ながらの寮というのは
このシェアタイプですね。

自分の部屋があって、みんなで使うトイレや
大浴場があり、寮長寮母がいて
掃除当番を順番で行う。
そんな寮も昔からあります。

 

寮のイメージだと
なんか古い建物って感じ・・

最近のシェアハウスはすごいですよ!

 

最近のシェアハウスは若者に人気だけあって
共有スペースが充実していたり、
内装がオシャレだったり

様々な物件があります。

かつては収入が不安定な人が入居するという
イメージでしたが、今はまったく異なります。

 

 『 入居者は若者が多い? 』

シェアハウスはどういう人が住んでるの?

これに関しては国土交通省が
調査を行っています!

国土交通省が実際にアンケート調査を行っています。
まずはこちらをご覧下さい。

 

※画像が見にくい場合は、画像の下のアンケート結果をご覧ください

シェアハウスの市場動向入居者の属性

出典:「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」(国都交通省)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000056.html)

 

こちらは現在シェアハウスに入居している人、
または過去に入居していた経験がある人への
アンケート調査です。

 

【アンケート結果】
■女性の50%以上が利用した、利用している
■9割が未婚
■シェアハウスの居住地は3割半ばが「東京都」
■入居当時の年齢:20~25歳が42%

若い人が多いですね!

そうですね!
シェアハウスは若者が多いと言われますが
それが証明されています!

 

入居当時の年齢の円グラフを見ると…

 

【入居当時の年齢】
■20~25歳未満 42.5%
■25~30歳未満 21.9%
⇒20歳代が64.4%
という結果となり、若い方に人気の
生活スタイルということです。

 

また、『入居当時未婚の方は90.4%』で
『子どもと同居していない方は92.9%』です。

シェアハウスは若い単身者が多い
ということですね。

 『 入居者は学生が多い? 』

入居者は学生が多いのかな?
それとも働いている人もいるのかな?

気になる所ですよね!
こちらもアンケート調査してます!

 

こちらに関しても国土交通省のアンケート調査を
ご覧下さい。

 

※画像が見にくい場合は、画像の下のアンケート結果をご覧ください

シェアハウスの市場動向入居者の属性②

出典:「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」(国都交通省)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000056.html)

 

入居当時の就業形態や、
平均月収に関してのアンケートですね。

 

【アンケート結果】
■3割強が正社員
■3割弱が学生
■無職は10%に満たない

あれ?学生が多いと思ったけど
そうでもないんですね!

たしかに正社員の方も多いですね!

 

あまり収入が無い方がシェアハウスに入居する
というイメージもありましたが、
そうでもありませんでした。

月に30万円以上稼いでいても
シェアハウスに住んでいる方もいらっしゃるようです。

昔のイメージと違って、
住まいに対しての認識や
重要視する所の変化が読み取れますね。

 

シェアタイプのメリット

 

 『 初期費用が安い 』

初期費用が安いのは
シェアハウスの大きなメリットですね!

どれくらい安くなるの?

 

シェアハウスのメリットの1つが
『初期費用が安い』ことです。

シェアハウスの初期費用ですが、
こちらをご覧下さい。

 

※画像が見にくい場合は、画像の下に解説があります。
そちらをご覧ください。

シェアハウスの市場動向入居者の属性③
出典:「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」(国都交通省)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000056.html)

 

こちらはシェアハウスの運営している
事業者に取ったアンケートです。

 

まずは『礼金』ですが、
事業者の9割台半ばが『不要』と回答しています。

また、『保証料』ですが、
こちらは事業者の8割台半ばが『不要』と回答しています。

 

仲介の会社が入っていなければ
『仲介手数料』は必要ありません。

一般の賃貸物件と項目を比較すると
こちらになります。

 

一般賃貸とシェアハウスの比較例

 

一般賃貸物件で「あり」の項目が多いのに対し、
シェアハウスは「なし」が多いです。

また、シェアハウスは
家具家電が付いているものが多いので

その部分も差となります。

もちろん会社によっては
もっと安い所もあります。

 

 『 家賃が安い 』

月々の固定費である家賃が安いのも
嬉しいポイントですね!

たしかに月々の浮いたお金を
他に使えるな・・

 

家賃が安いというのも
シェアハウスの大きなメリットですね。

もちろん物件によって差はあると思います。
こちらをご覧下さい。

 

※画像が見にくい場合は、画像の下に解説があります。
そちらをご覧ください。

シェアハウスの市場動向入居者の属性④
出典:「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」(国都交通省)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000056.html)

 

シェアハウスを選択された4割超の方が
『家賃が安い』という理由で
シェアハウスを選んでいます。

また、シェアハウスの賃料ですが
個室と相部屋で異なります。

先ほどの運営事業者のアンケートでは
下記のような結果となっていました。

 

【シェアハウスの家賃】
個室 :事業者の3割弱が「5~6万円未満」と回答
相部屋:事業者の4割が「4万円未満」と回答

 

あれ?個室で5~6万円だったら
そこまで安くないかも・・

たしかにそうですが、
色々と入ってこの金額です!

 

先ほども申し上げましたが、
シェアハウスにはだいたい家具家電が付いています。
その為、その利用料も含まれています!

 

シェアタイプのデメリット

 

 『 入居者間のトラブル 』

シェアハウスは入居者同士で
トラブルが起こりそうで不安・・

たしかに入居者同士、
顔を合わせる機会は多いですね

シェアハウスでのトラブルに関して
こちらもアンケート調査があります。

 

※画像が見にくい場合は、画像の下に解説があります。
そちらをご覧ください。

シェアハウスの市場動向入居者の属性⑤
出典:「シェアハウスに関する市場動向調査結果について」(国都交通省)(https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000056.html)

 

最も多いトラブルが『騒音』です。
騒音トラブルは25.7%でした。

また、ルールを守らないという
トラブルは2割弱です。

ただ、『騒音トラブル』は
普通の賃貸やシェアハウスにかかわらず
どこでも発生しうるものです。

絶対に無いとも言い切れないですし
絶対にあるとも言えません。

シェアハウスの方が
何かあったときに初期費用が安いので
引越しし易いかも知れません。

シェアハウスを選ぶ際も
普通の賃貸を選ぶ際も
しっかりした管理会社が入っているか確認しましょう!

 

 『 ルール 』

シェアハウスはルールが多そうだな・・

たしかに複数人が住んでいるので
ルールを設けている所は多いです

 

シェアハウスにはごみ出しの役割分担や
清掃の役割分担を設けている所もあります。

そういったときにサボったりすると
入居者間のトラブルに繋がる可能性はあります。

最近は、そういった清掃部分も
会社が行っているシェアハウスもありますので
そういった所に入居するのも良いですね。

他に騒音や喫煙のマナーに関することですが
これは普通の賃貸マンションでもありますので
そこまで大きなデメリットにはならないです。

 

 『 共用で使うものが多い 』

他の人と一緒のトイレとか
どうなのかな?

そこは唯一どうしようもできない部分です

 

今までのデメリットは
普通の賃貸住宅と大きな差が無いものでした。

ただ唯一、この共用という部分においては
普通の賃貸住宅との差になると思います。

共用で使用する部分があるということは
『自分の思い通りの時間に使えない』
可能性があります。

トイレに行こうと思っても
他の人が使用していることもあります。

また、他人の行動がストレスになる可能性もあります。
マイルールが他人にとって嫌なこともあります。

この部分は唯一どうしようもできません。
ただ、この部分があるからこそ
初期費用や家賃がお安くなっています。

先ほどのアンケートには、
普段働いている人や学生も多いので
1日中家にいるという人は少ないとありました。

ですが、最近はコロナの影響で外出が減り、
家にいることが多く、
モラルクレームなどが増えています。

 

まとめ

まとめです。

 

シェアハウスとは
【メリット】
初期費用や家賃が安い
【デメリット】
他の入居者と会う機会が多いので、
トラブル・ストレスが増えるかも知れない
シェアハウスも色々なタイプがあります。
選択肢の一つと考えて良いでしょう。
ぜひ良い物件に巡り合いますように!