部屋探しのポイント!旧耐震基準とは?

部屋探しのポイント!旧耐震基準とは?

 

現役で不動産営業・管理をしている私が
部屋探しのポイントをお伝えします。
現役ですので、内情も知っていますし、
「私が所属している会社が一番良いです!」
と言って自分の会社へ誘導もしません笑
年間約100組のお客様に成約頂いている
経験から
分かりやすく説明します!

■今後地震は起こるの?

■建物って倒れるの?

■旧耐震基準って?

■旧耐震基準かどう判断するの?

 

上記のようなお悩みについて、
説明していきます。

地震はいつ起こるかわかりません。
その時に、どんな物件に住んでいるかは
とても重要なことです。

 

今後の地震に関して

 

 『 今後の地震発生予測について 』

今後30年以内に、マグニチュード7クラスの大地震が、
70%の確率で発生すると予測されています。

建物によっても、耐震性能が高いものと、
高くないものがあります。

今回はその中でも、
旧耐震基準とは何かを説明します。

 

 『 建物の倒壊 』

阪神淡路大震災では

建物や家具の倒壊で亡くなられた方が

たくさんいらっしゃいました

そうなんですね・・

私は阪神淡路大震災が起こった時、
大阪にいました。
朝方に揺れたのを覚えています。

被害は少なかったですが、
危ない状況ではありました。

ちょうど寝ている時間帯で、
寝ている私の頭めがけて
タンスが倒れてきました。

タンスと逆側に、大きなラジカセがあり、
それが支えとなって、直撃を免れました。

このように家具が倒れたことによって、
亡くなられた方が多いと聞きます。

 

実際に建物や家具等の倒壊による
圧迫で約4,800名の方が亡くなられています。
阪神淡路大震災で亡くなられた方の
ほとんどがこの理由によるものです。
この建物の倒壊は、
現在の耐震基準を満たさない
旧耐震基準の物件に集中しています。

旧耐震基準について

 

 『 重要事項説明 』

重要事項説明で

旧耐震基準を説明する

項目があります!

お!じゃあ安心ね!

ただ、これは地震が来ても

絶対に倒れないということを

保証するものではありません!

 

お部屋の契約の前に、重要事項説明を、
不動産屋さんから説明されたことが、
ある方も多いと思います。

その説明の項目に
『耐震診断の有無』という項目があります。

 

これは、以前にニュースになった、
耐震構造計算偽装問題等があり、
平成18年から説明しなければならない
項目となりました。

ただこの項目は、
『この物件は地震がきても
絶対に大丈夫!』ということを、
保証するものではありません。

耐震診断の記録があるかどうか、
また、診断をしている場合は
その記録内容を説明しなければ
ならないというものです。

 

 

 『 重要事項説明の対象となる物件 』

あれ?そういえば今のお部屋のとき

記録の有無は無しって言われたな・・

大丈夫かな?

対象となる物件が決まっています!

 

対象となるのは『旧耐震』の物件です。

 

【旧耐震とは?】
建築基準法が昭和56年に改正され、その際に耐震基準も改正
⇒昭和56年より前に建てられた物件は以前の耐震基準つまり旧耐震基準
昭和56年より前か後かが一つの基準です!

 『 旧耐震の基準は? 』

昭和56年より後に

建てられていれば良いのね!

イメージとしてはそうですね!

 

昭和56年より前に建てられたか、
その後に建てられたか、
これはどこを基準にするのでしょうか。
完成した日でしょうか。

 

具体的に伝えますと、
『昭和56年5月31日以前の建築確認』の
物件が旧耐震基準となります。
※区分所有以外の住宅用

「建築確認とは何?」と言う話になるでしょう。

建築確認と言うのは、
建物が建てられた日ではありません。

建物を建てようとしたとき、
色々な手順を踏みます。

 

【建物建てる際のざっくりとした流れ】
①建物の計画を立てる

②検査機関に計画を見せる
③検査機関がOKを出す
④建物を建てる
⑤建物完成
⑥検査機関計画通り建てられているか確認
上記の③「検査機関がOKを出す」
という部分が、建築確認の部分です。しっかりと確認済証が渡され、
この書類に日付が書いてあります。この日付が建築確認の日であり、
この日付が昭和56年5月31日以前かどうかが
重要となります。

 『 旧耐震基準とは? 』

旧耐震基準の

建物としての丈夫さって

どんなものでしょう?

旧耐震基準は震度5強程度に対応したものです

今の新耐震基準は震度6強~7程度に

対応しています!

 

旧耐震基準と現行の新耐震基準は、
想定されている震度が異なります。

もちろん新耐震基準の方が、
想定されている震度は、大きいものです。

 

●旧耐震基準 震度5強程度を想定
●新耐震基準 震度6強~7程度を想定
ただ単に、築年数を見て、
旧耐震基準だからダメ、
古いからダメというわけではありません。

 

柱や外部の補強等、色々な耐震改修方法があります。

 

ですので、旧耐震基準でも
何か耐震改修をしているかが
ポイントとなります。